確率の話

天皇賞が終わり、ゴールドシップが6度目のGⅠを制しました。

 

 
今回もいろいろなサイトを見て、
 
キズナが勝つ確率は○○%」
 
などの記事を見ているうち、
 
ふと、「確率」について考えてみました。
 
この「確率」という言葉は、勝負の世界に果たしてうまく当てはまるのでしょうか。
 
 
・少しでも勝つ確率を上げよう
 
・打率3割のバッターが次の打席で安打を放つ確率は30%だ
 
・五分五分の勝負で負け続ける確率は0%だから、いつかは必ず勝てる
 
 
これらはすべて「確率」という言葉を少し誤解しているかもしれません。
 
 
 
次の問題を考えてみれば一目瞭然です。
 
 
 
問題
 
AくんとBくんがかけっこを10回したら、10回ともAくんが勝ちました。
この時点でAくんの勝率は100%です。
11回目はAくんとBくんのどちらが勝つでしょう?
 
 
 
 
 
答え
 
そんなことわかるわけがない
 
 
 
 
「確率」とは、過去の事象を基に統計学的に算出した単なる数値ですから、
降水確率しかり、がん発生率しかり、同姓同名の確率しかり、
いわば、人間ができるだけびっくりしないようにするための指標です。
 
けっして未来を予測するためのものではありません。
 
「Aくんの勝率が100%なんだから、Aくんが次も勝つ確率は100%だ」
「Bくんの勝率は0%なんだから、次の勝負もBくんが負ける確率は100%だ」
なんていうのはとんでもない暴論です。
 
人間が、まるで宇宙の真理とか万物の原理とかを悟ったかのように、
未来の出来事をバシッと言い当てるなんて大それたことができるわけがないのです。
 
 
 
 
「確率」は「上げる」のではなく、結果として「上がる」もの。
 
大事なのは「次は必ず勝つ」という強い信念と行動、そして勝つこと。その積み重ねで「勝率」が上がります。
 
今回のレースでゴールドシップのGⅠでの勝率は少し上がったわけです。
(GⅠの勝率は、12戦中6勝でちょうど5割になったみたいですね。おもしろい!)
 
 
かくいう僕は、びっくりしない勝負よりもびっくりする勝負の方が好きなので、Bくんを応援したくなるんですよね。
(最近は大穴を狙いすぎる傾向。。。)
 
 
とりあえず、どの馬も、勝率が高かろうが低かろうが、過去なんて気にせず、目の前の勝負をがんばれ!
 

おもしろいレースを期待しています。